量質転化
新しいことにチャレンジをする時、恐れと不安を感じてしまい、
- 私にはできない
- 失敗したらどうしよう…
とネガティブな思考になりがちですよね。
実際に、私もそう思いつづけ、チャレンジをすることに抵抗していました。
質を求めるのなら、量をこなすこと
ある時、仕事のできる先輩に、「どうしてそんなに仕事ができるのですか?」と質問をしたことがあります。先輩は、こんなことを私に言ってくれました。
最初から完璧を求めるのではなく、圧倒的な量をこなす事が、いずれ質の向上へ繋がる…。
この言葉に私はハッとしました。
なぜかと言うと、私は11年陸上競技を続けた経験があり、「走った距離は自信になる」と信じ、走り続けていたことを思い出しました。自分自身が一番、「量が先」ということを知っていたからです。大人になって、日々の仕事をこなしていた私は、すっかり忘れていました。
11年の陸上競技をしていた中で、私には好きな言葉がありました。
これは、アテネオリンピックの金メダリスト野口みずきさんの言葉です。
彼女は最初から才能があったわけではなく、初めはチームでブービー賞だったそうです。しかし、一番長く練習を続け、毎日毎日努力を積み重ねてきました。
野口選手も実際に、「努力以外は、何もありません」という話をされており、オリンピック前の2ヶ月間は、標高2400mの高地で世界一の練習をしたといわれています。
当時、私が感じたことは、圧倒的な量をこなした人が、自分の力を発揮できる。
大切にしていた言葉と想いが、大人になって、忙しい日々に埋もれてしまい、チャレンジを恐れていたことに気づきました。
コミュニケーションも量が大切
「質」を求めるのも、もちろん大切ですが、まずは「量」をこなしてみることが、自信に繋がってゆくのだと思っています。
これは、仕事やスポーツに限らず、コミュニケーションでも言えることではないでしょうか。
私に大切なことを気づかせてくれた先輩との関係も、日々のコミュニケーションの量が質にかわり、私のこころに入ってきたのだと感じています。