最終更新日 2025年5月15日
こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
先日、『ひとのこと』の公式LINEに登録してくださり、動画を見ていただいた方から、こんなメッセージが届きました。
私は、このメッセージを見て、ほっとしました。受け取ってくれたんだなと。
そして一方で、『完璧なコミュニケーションを取らなくちゃいけない』と考えている人は多いのかも知れないと感じました。
私たちは、コミュニケーションを『気持ちの分かち合い』と定義しています。そして、コミュニケーションは聴くと話すで構成されているのですが、最近特に話す(伝える)という行為において「きちんと伝えなきゃ」「誤解されないように話さなきゃ」と、一言一言に神経を使いすぎて疲れているように感じることがあります。
しかしながら、「完璧に話す(伝える)」なんて、現実には不可能なのです。
このように伝えている私自身も「正確に、的確に伝えなければ」と頑張っていた時期がありました。
けれどその思い込みが、かえって人間関係をこじらせていたことに気づいた出来事がありました。
今回は、なぜ私たちは“完璧なコミュニケーション”を求めてしまうのか。
そしてそれを手放したとき、どんな変化が生まれるのかについてお伝えします。
是非参考にしてみてください。
なぜ人は“完璧なコミュニケーション”を求めてしまうのか?
私たちは小さい頃から、「ちゃんと話しなさい」「誤解のないように伝えなさい」と教わってきました。
学校では、発言や作文に対して「正しさ」を求められ、間違うと「減点される」評価制度の中で育っています。
また、日本では「空気を読む」ことが美徳とされる文化がありますよね。
「言わなくても察してほしい」「察するのが当たり前」とされる場面も多くあります。
そのため、“言葉の選び方”に必要以上のプレッシャーを感じてしまったり、
「間違えたくない」「誤解されたくない」という気持ちが強くなりすぎてしまうのではないでしょうか?
さらに、今はSNSやLINEなど、文章だけでやりとりする機会が多くなっています。
相手の表情やトーンが見えない分、より“伝え方”に慎重になり、「誤解されないように完璧な文章を…」と無意識に力が入ってしまいます。
このように、私たちが受けてきた教育、受け継いできた文化が土台となり、今の文章だけでやりとりする機会が多くなるにつれて、「一度で伝えなければならない」という無意識の思い込みが強まり、完璧なコミュニケーションを求める人が増えているのかも知れないと思いました。
皆さんは、どのように思われますか?
完璧なコミュニケーションを求めて失敗した私のエピソード
私自身の話になりますが、以下のようなことがありました。
ある日、チームメンバーの報告書を見た私はこう言いました。
彼女は少し不満げに「丁寧にやったつもりだったんですけど、どのように修正したら良いか分かりません」と返してきました。
この言葉に、私は驚いてしまいました。そして、「何でわからないの?」と不満に思ってしまったのです。
報告書を読んだ時、分かりにくい部分がありました。その部分をもう少し詳しく書いてもらえると、より良い報告書が出来上がると思いました。だからこそ、「丁寧に」と伝えれば、相手が察してくれるのが当たり前だと思ったのです。
私の頭の中では、「もう少し丁寧にまとめてくれると助かるな。」と伝えたら、「すみません。そうですよね。少し分かりにくい部分ありましたね。修正します。」と答えてくれ、修正された報告書が出来上がってくる・・・完璧なコミュニケーションが出来上がっていました。
今振り返ると、何と自分勝手な思いを持っていたのだろうと、反省しています。
「丁寧に」という言葉が曖昧すぎて、私の意図は伝わるはずないのです。にもかかわらず、相手の反応までを勝手に予想して、自分の言葉を選んでいました。
ただ当時は、チームメンバーのことを完璧なコミュニケーションができない相手と思ってしまい、極力接することがないように行動してしまいました。結果として、関係性をこじらせたままになってしまい、今でも後悔しています。
脱・完璧なコミュニケーション!3つのコツ
先ほどの私のエピソードでお伝えした出来事から、どのようにしたらチームメンバーとの関係性をより良くできたのか?もう一度やり直すことができるとするならば、何が必要だったのか?改めて考えると、「伝えること」にこだわるよりも、「伝わったかどうか」をお互いで確認することが必要だったと感じます。
一度で伝わる完璧なコミュニケーションを目指すのではなく、目の前の相手との対話を積み重ねながら、肩の力を抜いた人間関係を築いていくために必要な3つのコツをお伝えします。
7割で伝える勇気を持つ
「全部を伝えなくちゃ」と思わずに、まず7割伝われば十分だと思ってみてください。
しっかりと伝わるためには、相手との対話が必要だと考えてください。
たとえば、ある会議で「まだ考えがまとまっていないのだけど、話をさせてもらうね。分からないことがあったら、何でも質問してみてほしい」と話したら、メンバーがリラックスして本音を出してくれた、という経験がありました。
“未完成のまま出す”ことが、信頼につながることもあるんですね。
確認し合うことを習慣にする
「さっきの話、どう思った?」と聞くだけで、相手は安心します。
思い込みで進めるより、こまめに確認することで信頼が深まります。
たとえば、あるスタッフとのやり取りで、「私の説明、ちょっと分かりづらかったかな?」と聞いたら、「実は少し混乱してました」と正直に教えてくれたんです。
そこから丁寧に説明し直せすことができて、すれ違いを未然に防ぐことができました。
感情も一緒に伝える
「助かるな」「困ってる」「ちょっと不安で…」
言葉に“気持ち”を添えることで、相手の心に届きやすくなります。
「丁寧にやってほしい」だけでなく、「焦っていて、正確さに不安があるから助けてほしい」と言ったほうが、
ずっと伝わりやすくなるんですよね。
相手も「それなら協力したい」と思ってくれるようになります。
完璧なコミュニケーションなんて、最初から無い。そう気づけたとき、人との関わりがとてもラクになりました。
一度で分かり合えなくてもいい。大切なのは、「わかり合いたい」という気持ちを持ち続けること。
完璧じゃない私たちだからこそ、何度でも対話を重ねられる。それが、本当に豊かな人間関係の鍵なのだと思います。
合わせて読んでみてください。
「察して欲しい」から「伝えてみる」への実践ステップをご紹介しています。こちらもご覧になってください。
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