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話すより、聴く力

あいてのこと

「メンバーが心を開くリーダー」の共通点は、“話し方”ではなく“聴き方”だった

最終更新日 2025年4月3日

こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。

私は、中間管理職という立場をいただいてから、18年ほど経ちました。
その間、部下や同僚、後輩、業者さまなど多くの人とお話する機会をいただき、相手の信頼を得るためには、私の話の聴き方が大きく影響を与えるのだと気付きました。
今回は、私の経験から気付いたことをお話します。

「伝える」よりも「聴く」が信頼を生む──中間管理職としての私の気づき

怒り

中間管理職になりたての頃、私はとにかく「伝えること」が仕事だと思い込んでいました。
「上司なのだから、役立つ情報を与えなくては」「部下に的確な指示を出さなければ」──そんな責任感から、毎日のようにビジネス書を読み漁り、自分なりに知識を蓄えては、部下に伝えることに必死でした。

でも、ある時ふと気づいたのです。
「私は、部下の話をちゃんと聴けていない」と。

マネジメントの第一歩でつまずいた私

今から18年前、私は初めて中間管理職という役割を任されました。
「今日からこのメンバーがあなたのチームです」と言われたとき、正直、嬉しさよりも不安の方が大きかったことを今でも覚えています。

右も左も分からず、頼ったのは書籍でした。ピーター・ドラッカー、松下幸之助、稲盛和夫…。数多くの経営・マネジメント本に目を通し、知識武装をして現場に臨みました。

しかし、その知識は「伝えるため」のものであり、「聴く力」を育てる視点はほとんど持っていませんでした。

「伝える自分」に酔っていた日々

あの頃の私は、部下に話しかけられても、パソコンを操作しながら背中で返事をするような態度でした。忙しさにかまけて、自分の仕事を最優先。まるで「話しかけないでオーラ」を全身で発していたように思います。

そんなある日、ある部下からこんな言葉をもらいました。

「矢島さんに話しかける時、みんなすごく気を使ってましたよ」

……ハッとしました。
部下は私に気軽に話しかけることすらできない状態だったのです。

傾聴との出会いがすべてを変えた

怒り

2014年からコーチングを学び始めました。

そこで出会ったのが「積極的傾聴(アクティブ・リスニング)」というスキルです。心理学者カール・ロジャーズが提唱したこの考え方に、私は衝撃を受けました。
傾聴には、以下のような“レベル”があるといいます。

レベル-1:無関心
相手の話に注意を向けず、上の空で聞いている状態。

レベル0:自己本位
自分の興味のある部分だけを聞き取ろうとする状態。

レベル1:要約
内容を理解しようとする姿勢がある状態。

レベル2:要約+共感
相手の感情に共感しながら話を聴く状態。

レベル3:要約+共感+受容
自分と異なる価値観も一旦受け入れ、全身で聴く状態。

この中で、当時の私は間違いなく「レベル0」。忙しいときには「レベル−1」だったかもしれません。つまり、“聞いているつもり”で、実は何も聞いていなかったのです。

傾聴の力を実感した60人との面談

傾聴を学び始めてしばらくした頃、私は人事の仕事に就いており、とある部署の社員60名と一人ずつ面談する機会をいただきました。その中で、特に印象に残っている一人の社員とのやり取りがあります。

面談が始まるやいなや、その方は分厚いメモを取り出し、会社への不満や疑問を怒涛のように話し始めました。普通なら、途中で意見を挟んだり、「でもね」と止めてしまいたくなるような内容も多々ありました。
でも私は、あえて「レベル3の傾聴」を意識しました。
「そうだったんですね」「そう感じたんですね」と、相手の話を否定もせず、評価もせず、ただただ受け止めながら聴くことに徹したのです。30分ほど経った頃、その方がふと話すのを止めて、こう言いました。

「私、愚痴ばかり言ってますね…。でも、この仕事、実は好きなんです。頑張ります。」

私は言葉を失いました。
何もアドバイスしていないのに、相手が自分自身で気づきを得て、前向きな言葉を口にしたのです。

この経験を通じて私は、ある大切なことを理解しました。
人は、自分が話した言葉を一番よく聴いているのは“自分自身”だということ。
相手の話を途中で遮らず、否定もせずに受け止めてくれる人がいると、人は自然と自分の本音に気づいていきます。

アドバイスも指導も必要ない。
ただ、相手の「本当の声」が出てくるのを待つこと。
それが、本当の意味で人をサポートする関わりなのだと気づかされました。

中間管理職だからこそ身につけたい「聴く力」

中間管理職は、上司と部下の間に立つ難しい立場です。
両方の声を聴きながら、現場を動かし、成果を出すことが求められます。そんな時、つい「伝えること」「指示すること」に意識が向いてしまいがちですが、実はそれ以上に大切なのは「聴く力」です。

  • 部下が本音を言えるような安心感をつくる
  • 自分が話す量より、部下に話してもらう時間を増やす
  • 受け止める姿勢を「言葉」だけでなく「態度」でも示す

このような意識が、チームの空気を変え、信頼関係を育んでいきます。

今日からできる!傾聴の3ステップ

怒り

最後に、明日からすぐに実践できる「傾聴のステップ」を3つにまとめてお伝えします。

ステップ1目と体を相手に向ける
話を聴く時は、パソコンの手を止め、体を相手に向けましょう。
「あなたの話に集中しています」というメッセージを、言葉より先に態度で伝えることが大切です。

ステップ2「そうだったんですね」と受け止める
どんな内容でもまずは受け止めてから。否定や評価を挟まず、「共感する姿勢」を持つことが信頼を生みます。

ステップ3相手の言葉を繰り返す
「あなたは〇〇と感じたんですね」と、相手の言葉をそのまま返すことで、「ちゃんと聴いてもらえた」という安心感が深まります。

いかがでしたか?

中間管理職という立場は、時に孤独で、プレッシャーの多いものです。
でも、あなたが「話を聴く人」になることで、周囲との信頼関係は確実に深まります。
そして、その信頼は、チームを動かし、成果を生み出す力になります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「目と体を向けて話を聴く」ことから始めてみてください。
きっと、相手の表情や声のトーンが変わっていくのを実感できるはずです。

合わせて読んでみてください。

信頼関係を育てる聴き方をお伝えしています。こちらもご覧になってください。

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この記事を書いた人

株式会社Unleash

矢島 有子

相手のために一生懸命頑張って行動しているのに『幸せじゃない・・』と思 っている人に、『相手のため』を『自分のため』に変えることによって得ら れる変化を提供していきます。

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