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コミュニケーションの深め方

あいてのこと

コロナ禍で求められる新しいコミュニケーションの深め方

最終更新日 2024年2月20日

新型コロナウィルス感染拡大により、私たちの働き方は大きく変化しました。2021年4月、ビーブレイクシステムズでの調査において、45.2%の企業がテレワーク制度を導入していると回答がありました。Zoomなどのビデオチャットサービスが発展し、会社に出社しなくても組織の仲間とコミュニケーションが取れるようになりましたが、非対面であるからこそ起こる課題も明確になってきています。

この記事では、コロナ禍で求められる新しいコミュニケーションの深め方をお伝えしていきます。

コミュニケーションを深める理由

それは、「コミュニケーションギャップを無くして関係性を高める」ことです。

コミュニケーションギャップは常に起きています。コミュニケーションとは意思・思考・感情の情報を伝達するのが目的です。しかし、人は、人によって解釈が違うという現実があります。「プレゼン資料なのだけど、分かりやすくつくっておいてね」を言われた時に「分かりやすく」のとらえ方(解釈)が人によって異なります。

資料作成を依頼した人は、「ポイントや理由、そして具体例を用いたポイントの伝え方」を「分かりやすく」と思い、期待していたのですが、頼まれた人は、「文字情報を出来るだけ抑え、映像や音楽を用いたもの」が分かりやすいと思っているので、視覚に訴える資料を作成してきました。そうなると作成された資料をみた依頼者は「えっ何?これ!!分かりやすくないじゃん!」となり、作り手は「だったら自分で作ってよ」となる時があります。
このコミュニケーションギャップがあってはコミュニケーションの度に関係性が悪くなってしまいますから、関係性を深め組織の生産性を高める為にもコミュニケーションを深める必要があります。

また、本音で何でも言い合える関係性をつくれれば、その組織では問題点の指摘も出てきますが同時に解決する為のアイデアも出てくるという事です。こんなこと言ってもきっと役に立たない。自分よりもあの人の方が良い意見に違いない。こんな事言ったら評価が下がる等の思い込みの中に人はいます。しかし、本音で話せれば自分の思いが伝えられ、それを否定することなく聴いてくれる組織が出来上がります。結果、アイデアが飛び交う組織運営と繋がります。

コミュニケーションが深まらない理由

あなたは上司や部下に本音を話しているでしょうか?本音を話している人は少ないと感じています。ですから上司の前で話す内容と同僚と話す内容が違うという現象が起きます。それは何故か?人間関係を壊したくないという囚われです。本音を言ってしまうと人間関係が壊れるのではないか?相手を傷つける事になってしまうのではないか?という恐れがあるのです。

「ランク理論」をご存知でしょうか?
深層心理学所のアーノルド・ミンデル氏がランク理論を提唱した理論で、以下の考えとなります。

社会的・立場的なランクの高い方は無意識・無自覚に心理的ランクも高くなり、コントロール・支配-依存の関係が生じやすい

この時ランクを感じるのはランクの下の方であり、ランクが上の方は何でも話して欲しいを告げているのですが、部下は本音を話せないでいるのです。上司は部下に遠慮して本音を話さない。部下はランク理論があるので本音を話さない。
ではどうしたら本音を話し、関係性を高める事ができるのでしょうか?

組織永続の為に、社員が幸せであるためのコミュニケーションを深めるのには、仕組みが必要です。人のこころを大切にすることでその仕組みは出来上がります。
Googleでは組織の生産性の向上は心理的安全性を高める事で可能となるとしています。心理的安全性は本来の自分を職場で出す事から始めます。本来の自分とは仕事だけでなくプライベートも合わせ本来の自分です。ですから面談の中で仕事だけでなくプライベートを話す時間をつくります。ただし、プライベートは話したくないというか方もいらっしゃいますから、事前に仕事とプライベートを話すフォーマットに記入をしてもらい、上長から自己開示し、相手のプライベートを引き出してゆくという仕組みです。実際、どんな現場でも始めは抵抗を示していた人達も回数を重ねる毎に自然とプライベートを話し、悩みや相談事へと変化していっています。

まとめ コロナ禍で求められるコミュニケーションの深め方

コロナ禍においてテレワークを始めとした非接触型の面談が増えてゆきます。これは今までの非常識が常識になり新しい形として定着していくと考えられます。今までリアルで会いコミュニケーション取ることが普通であった人は新しいやり方に慣れるまでの間ストレスを感じる事となり結果としてメンタルダウンが起こっていきます。

コロナ禍においてコミュニケーション深めようとした時にはまず、内容を自己開示してゆく事です。

また、新しいコミュニケーションの形として上司がカウンセリング・マインドを持ってコミュニケーションを行う事はこれから最も重要といえます。カウンセラーの様に話し易い雰囲気をつくり、相手を否定せず、共感し、常に自分の気持ちに気づきながら話を聴くことが出来たら、部下も自分自身の気持ちや感情そして考えに気づき内発的な動機付けが可能になります。

非対面であるからこそ、今までとは異なるコミュニケーションの手段を活用して、相手との関係を深めてゆきましょう。

この記事を書いた人

長浜勝志

1964年神奈川県生まれ。 キヤノンマーケティング株式会社にて、営業、販売促進、販売企画を経験。 2000年からは「生命保険業界を変える!」という企業ビジョンに共感し、ソニー生命保険株式会社に転職。以来、連続挙績は500週、全世界の生命保険セールスの5%しか達成できないと言われるタイトル「MDRT(Million Dollar Round Table)」は20年連続。 2015年株式会社Unleash(アンリーシュ=解き放つ)を起業してからは、自己最高を5年連続更新している。

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