最終更新日 2021年9月1日
こんにちは、小林です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
業務の責任が大きくなり、上司と部下の板挟みになり、精神的にも肉体的にも大きな負荷がかかる中間管理職。私自身、中間管理職を約14年経験し、多くのストレスを受けてきました。
この記事では、中間管理職が抱えるストレス、その根本原因について解説していきながら、ストレスを受けたときに軽減する方法をお伝えします。
自分のストレスを軽減し、より活力を高めて働きたいと願う中間管理職の方達へ、是非参考にしてみてください。
目次
中間管理職が抱えるストレスとは
人材派遣・人材紹介のマンパワーグループが2019年に調査したデータによると、中間管理職の25%が「非常にストレスを感じている」と回答しています。また、「ややストレスを感じている」を合わせると80%以上の中間管理職がストレスを感じていることがわかります。
そして、「あなたが勤務先でストレスの原因だと思うことは何ですか?」の質問で上位3つに挙げられた内容は以下です。
ストレスの根本原因とは
先ほどのストレスの原因の1位となった、「上司との関係」ですが、
「仕事内容を理解していない」
「結果や評価に対するプレッシャーを感じる」
という声が多数だったそうです。
人が受けるストレスの根本原因は、自分自身のネガティブな思考です。上司の言動や行動から表面的な情報を受け取ってしまい、「上司は私の仕事内容を理解していないに決まっている」という根拠のないネガティブな自分自身の決めつけ思考によって、ストレスを溜めていってしまいます。
本来なら、上司と会話し、上司の考え、自分の考えをお互いに伝え合っていれば感じることのないストレスなのですが、業務量が増加する近年、コミュニケーションの量を増やすのは難しいかもしれません。そこで、自分一人で実行できるストレス軽減法を次にご紹介します。
身につけると役立つ!ストレス軽減法① 事実と解釈の区別
先ほど、ストレスの根本原因でお伝えした、「自分自身のネガティブな思考」これは、解釈です。そして、この解釈が生まれるきっかけとなった出来事で、誰に聞いても変わらないことが事実です。
先ほどのストレスの原因の声であがった「上司は私の仕事内容を理解していない」この解釈のきっかけとなった出来事があったはずです。
例えば、上司から「今日中にこの資料を提出してくれ」と突然緊急な仕事を依頼されたとします。あなたは、今日中に片付けたいと思っていた仕事があり、資料作成している時間がありません。その時、「上司は私の仕事内容を理解していない」というあなたの解釈が生まれ、上司に対するネガティブな思考が大きくなり、ストレスが溜まっていきます。
上司から言われた言葉(事実)とその言葉によって生まれた自分の気持ち(解釈)これを区別し、切り離すこと、これがストレス軽減につながる第一歩です。
身につけると役立つ!ストレス軽減法② 自分と向き合う
事実と解釈を区別できるようになってきたら、解釈した自分と向き合うことをオススメします。
「上司は私の仕事内容を理解していない」この解釈の奥にあるあなたの気持ちは何だと思いますか?
・上司はきっと私のことなんかわかってくれないだろうという虚しさ
・上司は私がどれほど仕事を抱えているか理解していないという辛さ
このような気持ちがあるかも知れません。自分自身の気持ちを理解し、「あー、私にはそんな気持ちがあるんだね」と受け入れると、ストレスは軽減し、そのような気持ちがあるとするならば、どのような行動ができるだろうか?と次に進むことができます。
ストレス軽減法を身につけて、輝く中間管理職となろう
最後に私の体験をお話しますね。
お伝えした事実と解釈の区別もできず、自分と向き合えなかったころ、「どうしてこんなことできないんだ!」という上司の言葉や「もっと休みがほしい」という部下の言葉にとてもイライラしていました。イライラした思いが募ると、仕事も進まず、結果も出ない状態となり、事態はますます悪化するという負のサイクルに入り、ストレスは増すばかりでした。
ストレスの発散は、買い物、暴飲暴食、愚痴・・・
その場のやりきれない気持ちを治めようとしていましたが、ストレスはまた発生し、効果的でない発散方法を繰り返していました。
今、その時のことを思い出すと、私は「こんな仕事量をこなしているのに、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないの?」と不満足な思いがあり、「もっと私をわかってほしい」と思っていたのだと思います。そして今なら、ストレスを溜めるのではなく、「上司と部下に自分の気持ちを話してみよう」と行動していると思います。
是非、ストレス軽減方法を身につけ、イキイキと働く自分自身を創り上げていきましょう。