最終更新日 2025年6月13日
こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
「最近なんだかモヤモヤしている」
「これといった理由はないけれど、心がずっと疲れてる」
そんなふうに感じている方、いませんか?
仕事も家庭も、それなりに頑張っている。
人間関係で大きなトラブルがあるわけじゃない。
でも、どうしてか心が重い。笑顔が自然に出てこない。
実は、そう感じる方に共通している“ある思考のクセ”があります。
それが、「〇〇すべき」という考え方です。
・人に迷惑をかけるべきじゃない
・休まず働くべき
・失敗はすべきじゃない
この「〇〇すべき」という見えないルールが、私たちの心をぎゅっと締めつけていることがあるんです。
この記事では、私たちの心を苦しめている「〇〇すべき」という考えがどこから発生し、それを手放していく方法をお伝えします。
是非参考にしてみてください。
目次
「正しくあるべき」という信念が、信頼を遠ざけた私の経験
実は私自身も、「〇〇すべき」という思い込みで心が苦しくなっていた一人です。
私はもともと「物事は正しくあるべき」「筋を通すべき」という考えが強いタイプです。
だからこそ、チーム内でも上司部下の関係でも、「言っていること」と「やっていること」が一致していないと、どうしても気になってしまうんです。
ある日、当時の上司が会議で話していた方針と、実際の現場の動きが明らかに食い違っていました。私はその矛盾に納得がいかず、こう問いかけました。
「言っていた通りにやっていただけないと現場が迷惑です」
私にとっては、混乱を避けるための“当然の確認”でした。
でも、今振り返ると、その言い方には“正しさ”だけが先に立ち、相手への配慮や思いやりが欠けていたのだと思います。
その後、上司との関係は少しずつギクシャクし、必要最低限のやり取りだけが残りました。
「私は、信頼関係を築きたかっただけなのに…」
「正しいことを言ったつもりだったのに…」
そのズレに気づいたとき、私は初めて、
「正しさが人との距離をつくることもあるんだ」と知ったのです。
「〇〇すべき」はどこから生まれたのか?
この“べき思考”は、実は多くの場合、子どものころから自然に身についてきたものです。
「我慢できる子が偉いよ」
「みんなと同じように行動しなさい」
こうした言葉は、成長する中で何度も耳にしてきませんでしたか?
もちろん、社会の中で生きるにはマナーやルールは大切です。でも、それが「自分を犠牲にしてでも守るべきこと」になってしまっていたら?
無意識に、「こうあるべき」「こうしなければ嫌われる」「ちゃんとしていない自分は価値がない」と、自分を追い込んでいないでしょうか?
「〇〇すべき」は“自動思考”というクセ
子供の頃から自然と身についた思考は、大人になったあなたの今という“現実”ではなく、頭の中にふっと浮かぶ「瞬間的な反応」であることが多いのです。これを心理学では「自動思考」と呼びます。
自動思考とは?
自動思考とは、特定の状況に対して、ほぼ無意識にパッと浮かぶ考え方のことです。 多くは過去の体験、育った環境、親や先生、社会からの影響などで形づくられています。
自動思考は「守り」の反応でもある
この思考は、あなたを守るために働いている面もあります。
たとえば、
ルールを守っていたら、人に迷惑をかけることはない。
つまり、自動思考は“自分を守る防衛反応”でもあるのです。
でもその防衛が、あなたを苦しめているのならば、その苦しさを解放させるタイミングかもしれません。
“べき”から“たい”へ。たった一文字の変化が心をほどく
「〇〇すべき」をゆるめるには、
まず、言葉を一文字だけ変えるところから始めてみましょう。
“べき”を“たい”にしてみるのです。
例えば
「頼るべきじゃない」→「困ったときは相談したい」
「いつも笑顔でいるべき」→「笑顔でいられる時間を大切にしたい」
“べき”には義務や強制のニュアンスが含まれています。
「そうしないとダメ」「ちゃんとしてないと価値がない」
このようなプレッシャーを、自分で自分にかけているんですね。
一方、“たい”は、自分の内側から湧き出る願い。
そこには、やさしさや余白があります。
言葉を変えるだけで、心の持ち方も、周囲との関係も少しずつ変わっていきます。
「〇〇すべき」をゆるめる問いかけ
もし、あなたがある特定の「〇〇すべき」という考えが頭から離れず、心がモヤモヤしていたら、以下の質問をしてみてください。
例えば、メモを取らずにあなたの話を聞いている同僚が、あなたが伝えた方法でやらずにいる姿を見て、とてもイライラし、モヤモヤした気分が晴れなかったとします。あなたの中にはどのような「〇〇すべき」の思考があるでしょう?
きっと、「メモは取るべき!」という思考があり、「メモを取らないから同僚は自分勝手なやり方をするのだ!」という気持ちがモヤモヤを作り出しています。
あなたの「メモは取るべき!」をゆるめる問いかけは、「メモは取らなくてもよい、何故なら・・・」と理由を考えてみることです。つまり、「メモは取るべき!」という思考が必ずしも正しくない理由を考えてみてください。
例えば
相手の言葉に集中できるため
時間を節約できるため
など。いかがですか?「メモは取るべき!」という思考が「取らなくてもよいかも・・・」と少し和らぎませんか?
「〇〇すべき」をそっと置いても大丈夫
ここまで読んでくださったあなたは、きっととても真面目で、一生懸命に日々を生きている方だと思います。
だからこそ、どうか自分に、こう伝えてあげてください。
言葉の力は、心を縛ることもあれば、解き放つこともできます。
自分を縛る言葉ではなく、自分をやさしく包む言葉を選びましょう。
あなたが今日、ほんの少しでも心をゆるめて深呼吸できるように願っています。
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