最終更新日 2025年4月8日
こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
「なんで気づいてくれないの?」
「これくらい、言わなくてもわかってよ…」
このように感じて、モヤモヤしたことはありませんか?
私はあります。
何も言わずに相手の反応を待って、結局期待が外れて、心の中で怒ってしまう・・・
そんなことの繰り返しでした。
気づいたのは夫との些細な会話からでした。
「今日は疲れてるから、夕飯は外食しない?」と口に出せました。夫も喜んで「いいね。」と答えてくれ、とても楽しい時間を過ごせました。
ああ、自分の気持ちをちゃんと伝えるって、大切なことなのだ・・・と嬉しかったのを覚えています。
けれど、それまでは「言わなくてもわかってほしい」という思いが、ずっと私の中にありました。
きっと、察することを美徳とする文化の中で育ってきたからかもしれません。
言わずに空気を読む。迷惑をかけないようにする。このようにして“いい人”でいようとするクセが染みついていたのです。
でも、ふと考えてみると、「察して欲しい」って、ずいぶんと身勝手な考え方ですよね。自分の気持ちを伝えずに以下ような悪循環に勝手にハマってしまっていたのです。
本音を言えずに一人で苦しむ
どんどん自己肯定感が下がっていく
そこで私は、「察してほしい」を手放して、「伝えてみる」ことに挑戦してみました。
この記事では、そんな私が実際にやってみた「察して欲しい」から「伝えてみる」への実践ステップをご紹介します。
自分の気持ちを言葉にすることは、思っているより怖くない。
むしろ、人間関係がラクになるための鍵だったんです。
是非参考にしてみてください。
実践ステップ① 小さなことから伝えてみる
「本音を伝える」って、やっぱり怖いものです。
「嫌われたらどうしよう」「がっかりされたらどうしよう」って不安が先に立ちますよね。
だからこそ、まずは小さな場面で“自分の気持ち”を言葉にすることから始めました。
わたしがやってみたこと
家庭での出来事
朝、バタバタとしてしまい、出勤時間が近づいているにも関わらず、洗濯とキッチンの片付けをしなくちゃと焦っていました。
そこで、夫に「時間がなくて、まだ洗濯物が干せてなくて、焦っちゃってるから、洗濯物を干してもらえる?」と伝えてみました。
すると夫は「わかった!」とすぐに行動してくれたのです。一人でやらなくちゃと思っていた気持ちを和らげてくれました。
職場での出来事
人から頼まれるとすぐに答えたくなってしまい、引き受け、自分の仕事がたまり、イライラしてしまうことが多かったです。
そこで、上司から「この資料作っておいて」と頼まれた時、「今は他の仕事で手一杯なので、明日の午後になったら手が空きます。いつまでに仕上げたら良いですか?」と伝えてみました。
すると上司は、「了解!3日後に仕上がっていたら良いので、よろしく頼むよ。」と返事をもらえました。時間の余裕ができて、とても気持ちが楽になりました。
友人との出来事
友人から厳しいことを言われた時、笑って受け流してしまい、悲しい思いを溜めてしまっていました。
そこで、「言いづらいことを言ってくれてありがとう。けど、その言い方が厳しくて悲しくなってしまったよ。もう少し柔らかい表現をしてくれると嬉しいな」と伝えてみました。
すると友人は、「ごめん。言い方厳しかったね。今度から気をつけるよ。」と伝えてくれました。お互いに本音を伝え合える関係に一歩近づいた気がして、嬉しかったです。
自分ができる小さな場面で、自分の気持ちを伝えてみると、心のスペースが広がる感覚があります。自分の気持ちを大切にして、受け止めてくれる相手から伝えてみると、気持ちを伝える場面が増えていきます。
実践ステップ② 相手の反応に振り回されない
「伝えること」=「相手に受け入れてもらえること」と思っていた私は、もし否定されたらどうしよう、嫌われたら・・・と心配ばかりして、自分の気持ちを伝えるよりも相手の反応を気にしてしまっていました。
そんな時、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーの『課題の分離』を聞きました。
この考えを聞いた私は、『相手の反応は“相手の課題”だ。相手の反応は気にせずに自分の気持ちを伝えてみよう!』と思いました。
わたしがやってみたこと
知人からの依頼内容が言葉足らずで、聞きたいことがたくさんあったのですが、以前質問して「はぁ?」って言われてしまったことがあったので、またそのような反応に合うのが嫌で、とりあえずやってみようかと思っていました。
けど、今回は自分の気持ちを添えて、ちゃんと聞いてみようと思い、勇気を出して伝えてみました。
「この前依頼されたこと、判断に困ってしまうことがあって、質問したいのだけどいい?」
相手はちょっと面倒くさそうだったけど、話を聞いてくれて、終わった後、「質問してくれてありがとう」と伝えてくれました。
自分の気持ちを添えるって大切だなと思った出来事でした。
実践ステップ③ 習慣にする
いざ気持ちを伝えようと思っても意識していないと、自分の大切な気持ちを感じることが出来ないなぁと感じていました。そこでおすすめなのは「気持ちを伝える」を日常の中の“当たり前”にすることです。
わたしがやっている習慣
【朝のひと言】
「今日はちょっと焦っているかも」「今日はとても気分がいいな」
夫との朝の挨拶に、自分の状態を添えるようにしました。まず、自分の心の状態を意識し、相手に声に出して伝えてみる。すると、相手も私の状態をわかってくれて、やさしい言葉をかけてくれる。優しいキャッチボールができるようになりました。
【夜のふりかえり】
「あの時、こう言ってもらえて嬉しかった」「実は少しモヤモヤしてた」
1日の終わりに、自分の感情を文字にして日記をつけています。自分自身の気持ちの整理にもなるし、何気ない相手の言葉や行動に感謝できるようになりました。
【お願いごと】
「◯◯してくれるとすごく助かるな」「手伝ってもらえると嬉しい」
遠慮ではなく“信頼”を前提に、素直にお願いできると、相手は快く応じてくれるように感じています。
あなたの言葉で心をほどく
「察してほしい」を手放して、「自分の気持ちを伝えてみる」。そんな小さなチャレンジを重ねていく中で、私自身、大きな変化を感じるようになりました。
相手にどう思われるかばかりを気にしていた頃より、ずっと人間関係がシンプルで、良好になったのです。
素直に「ありがとう」「ごめんね」が言えるようになった
自分の気持ちを否定せず、ちゃんと向き合えるようになった
そして何より、「私はこう思う」と伝えられるようになったことで、少しずつ“自分を好き”でいられる時間が増えていったのです。
もし今、誰かとの関係にモヤモヤを抱えていたり、「どうしてわかってくれないの?」と感じているなら、どうかその気持ちを、少しだけ言葉にしてみてください。
うまく言えなくても大丈夫。
あなたが大切にしていることを、あなた自身の言葉で届けることが、きっと誰かとの関係を優しく変えてくれます。
気持ちを伝えるというのは、自分を大切にすること。そして、相手を信じることでもあります。
たったひと言から、人生は少しずつ動き始めます。今日、この瞬間から、「察してほしい」ではなく「伝えてみる」を選んでみませんか?
あなたのその一歩が、明日をもっと軽やかにしてくれますように。
合わせて読んでみてください。
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