最終更新日 2023年5月11日
こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
先日実施した企業研修でこんな質問を受けました。
「自分が向けられた”怒り”はどのようにしてかわしたり、切り変えたりしたら良いですか?」
突然、相手から怒りをぶつけられることってありますよね。
この記事では、怒りの感情をぶつけてくる人を理解し、自分なりの対処法によって人からの怒りの感情を必要以上に受け取らない方法をお伝えします。
怒りの感情をぶつけてくる人を理解する
まず、怒りについて考えてみたいと思います。
皆さんは、どのような時に怒りを感じますか?
私は、相手が自分の思い通りに動いてくれない時に怒りを感じることが多いと思います。
例えば・・・
- お願いしていたことをやってくれなかった時
- 言っていることと行動していることが違っていた時
- 苦労して仕上げた仕事を褒められなかった時
これらの出来事を思い返してみると、違う感情が出てきます。
お願いしていたことをやってくれなかった・・・期待していたことが実現できなくて悲しい
言っていることと行動していることが違っていた・・・言行一致の人だったと思っていたのに残念
苦労して仕上げた仕事を褒められなかった・・・認めてもらえなくて虚しい
このように、怒りの感情の奥には、怒りとは別の感情が紐づいています。
同じように怒りの感情をぶつけてくる人にも隠されている気持ちがあります。
あなたに期待した結果が得られなかった場合、残念な気持ちが怒りになって現れたなど、怒りの感情の出来事を思い出してみると相手の怒りの感情の奥にある別の感情が浮かび上がってくるかもしれません。
怒りの感情をぶつけてくる人の怒りを受け取らない
怒りの感情をぶつけられた時、『なぜこんな怒りをぶつけられるのだ!!』と相手の怒りの感情に怒りを感じることがあります。私自身、上司の怒りの感情に怒りの感情で言い返した時、更に辛い思いをした経験があります。
あの時、怒りの感情をうまく受け流せる術があったら・・・と考えることがあります。
怒りのピークは長くて6秒と言われています。
アンガーマネージメントでは、激高するような怒りでも、6秒をやり過ごせば怒りに任せて衝動的に行動しにくくなると言われています。
怒りを感じた時、自分の心の中で6秒数えると怒りがおさまっていきます。
相手の言動や行動、環境など怒りを感じる対象に目を向けるのではなく、怒りを感じた自分自身に目を向け、6秒静かに数えながら、
「本当は、どんな気持ちなの?」と自分自身に問いかけてみると怒りの奥にある気持ちに気付けます。
是非、試してみてください。
怒りや感情をぶつけてくる人の対処方法
◆怒りが治るまで待つ
相手が怒っている時に言い訳など口答えをして、怒りをぶつけられる時間が長くなったことありませんか?
怒りのピークは6秒だと意識して、相手の怒りがおさまるまで静かに待ちます(ちょっと辛いけど)
◆相手の怒りの奥にある気持ちを想像する
この怒りはどこから来るのだろうか?
相手を批判するのではなく、相手に興味・関心を持って、怒りの奥にある気持ちを考えてみます。
そうすると、相手の怒りに巻き込まれず、穏やかな気分でいられます(訓練は必要ですが・・・)
◆あなたはそう思っているのだね
イメージは、川の流れのように。相手の怒りを自分の中にある川に流すように、自分の中に留めないことも大切です。
その時の魔法の言葉は、「あなたはそう思っているのだね」です(自分と相手に程よい距離ができます)
上の対処法は、ごく一部です。皆さんも皆さん自身の対処法を見つけてみると、自分の怒りに対しても相手の怒りに対しても優しく付き合えることができるようになります。
自分オリジナルの怒りの対処法を見つけてゆきましょう。
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