最終更新日 2025年4月18日
こんにちは、矢島です。
ひとのことでは、「わたし」らしく、笑顔でイキイキと過ごせるための学びの情報を発信しています。
「本当の自分って、なんだろう?」
このように考えたことはありませんか?
自分らしく生きたい。自分をもっと好きになりたい。そう願っているのに、「これが私だ!」と胸を張って言える感覚が、なかなか見つからない。
実は今、多くの人がこの“自分探しの迷路”に迷い込んでいます。
とくにSNSが当たり前になった今、他人と自分を比べてしまったり、いいねの数で自己価値を測ってしまったり。
本当の自分に近づきたいのに、逆に遠ざかってしまう…。そんな葛藤を抱える人が増えているのです。
私自身もそうでした。
「こうあるべき」「もっと頑張らなきゃ」という気持ちが先走って、本当は何が好きで、何に心が動くのか、わからなくなってしまった時期がありました。
この記事では、本当の私がわからなくなっていた私自身が、人との関わりによって自分の良いところを見つけることができたプロセスをお伝えし、みなさんが「明日からやってみよう」と思える行動のヒントをお伝えします。
是非参考にしてみてください。
「こうあるべき」自分に縛られていた頃
人には場面によって役割が変化します。私自身も子供、姉妹、妻、上司、部下、同僚、友人といった役割があります。その役割に対して、「こうあるべき」という理想を持っています。
例えば
家では「優しい妻」・「自慢の子供」でいなくちゃ
SNSでは「充実した毎日」を見せなきゃ
このように自分の外側にある相手の期待に応えていることを長く続けてきたある日、『私は自分が本当は何がしたいのか?』『何を感じているのか?』わからなくなってしまいました。そして、私自身の価値を相手に求め、自分自身では自分の価値を感じることができなくなっていたことに気付いたのです。
自分の良さは“自分ひとりでは見つけにくい”
私たちは、自分を客観的に見るのが苦手です。
自分に厳しすぎたり、逆に気づいていない魅力を見逃していたり。そんなときに大切なのが“他人のまなざし”です。
ここで役立つのが「ジョハリの窓」という心理学のフレームワークです。
ジョハリの窓は、心理学者のジョセフ・ルフト(Joseph Luft)氏とハリントン・インガム(Harrington Ingham)氏の両名によって1955年に考案された概念です。
下の図にあるように縦軸を「他人が知っているか、他人が知らないか」とし、横軸を「自分が知っているか、自分が知らないか」として4つに区分します。
そして、以下の「4つの窓」に分類します。
①「開放の窓」:自分も他人も知っている解放された領域
②「盲点の窓」:自分が知らなくて、他人が知っている気づいていない領域
③「秘密の窓」:自分は知っていて、他人が知らない隠している領域
④「未知の窓」:自分も他人も知らない未知の領域
特に注目したいのは「盲点の窓」。
自分では気づいていないけれど、他人には「あなたのいいところ」として見えている部分です。
この盲点を教えてもらうことが、自分の良さに気付く大きな鍵になります。
企業研修でも行っている自分を知るグループワーク
今回は、私が実際に実施している企業研修のグループワークのやり方を説明します。
まず、4人〜5人のグループに分け、発表者を1人決めます。
発表者は、2分間で「自分の夢や目標(仕事、プライベートどちらでもO K)を話します。
発表者以外の聴き手は、発表者の話をよく聴き、付箋に「あなたは○○な人ですね」と感じたことを最低3枚以上記入します。記入し終わったら、発表者に付箋を読みながら渡します。
発表者は、渡された付箋を見て、「自分もそう思う」と思ったら→自分が知っている、「自分でそう思わない」と思ったら→自分が知らないと下の図に仕分けして付箋を貼っていきます。
5人グループで実施していたら、12枚以上の付箋が手元に届きます。付箋を仕分けして貼り終わった後、改めて他人が自分をどのように見ているのか、感じてもらう時間をとります。
企業研修ではこのようなやり方で、「盲点の窓(自分は知らないけど、他人は知っている自分)」に気付き、その言葉を素直に受け取ってほしいと伝えています。
他人の言葉で自分の良さに気付けた私の体験
本当の私がわからなくなっていた私はあるとき、思い切って友人に聞いてみました。
「わたしの“良いところ”って、どこだと思う?」
少し恥ずかしさもありましたが、返ってきた言葉に驚きました。
「どんな小さなことでも、ちゃんと聞いてくれるところ」
「体調が悪いとき、すぐに気にかけてくれるところ」
『え?』自分では当たり前だと思っていて、気付いていなかったいたことを私の良さだと教えてくれました。
その瞬間、心がふっと軽くなりました。
「これが私の良いところなのだ」と思えたとき、自分に自信が持てたのです。
明日からできる!自分の良いところを見つける3つのこと
他人の力を借りて、自分の良いところを見つけるために大切なことを3つお伝えします。
① 「ありがとう」と受け取ってみる
「あなたって、とっても優しい人ね」と言われたとき、「いえいえ、そんなことないです!」と返していませんか?
その謙遜、実は自分の良さを受け取っていないということ。
まずは「ありがとう。うれしいです。」と、そのまま受け取ってみましょう。自分の良さを受け入れる第一歩です。
② 「褒められたら否定しない」をルールにする
「すごいね」「助かったよ」そんな言葉をもらったとき、「たまたまだよ〜」ではなく、「そう言ってもらえてうれしい。」と返すことを意識して実行してみましょう。
たったそれだけで、あなたの“盲点の窓”が少しずつ開いていきます。
③ 他人の視点を持ってくれる人と話す
信頼できる友人や仲間に、「私ってどんな人に見える?」と聞いてみましょう。
最初は照れくさいかもしれませんが、自分が知らなかった“素敵な自分”に出会えるかもしれません。
「本当の自分」って、じつは“ひとりで見つけるもの”ではなく、“ひととの関わりの中で育っていくもの”かもしれません。人からのあたたかい言葉、励まし、何気ない共感。それが、自分自身の良いところに気づく土台になります。
ひとのことでは、そんな“自分を好きになるきっかけ”を大切にしています。
もし、あなたが今、少しでも自分に自信が持てなかったり、「私ってこれでいいのかな」と思うことがあれば・・・
ぜひ、他人のまなざしに触れてみてください。
きっとあなたの中にも、まだ知らない“素敵な自分”が眠っています。
「自分を知ること」についてもっと学びたい方へ
自分のこと・自分の価値観を知りたい方、周りに流されずに自分の意志で行動できるようになりたい方に向けて方法論を含む記事のまとめを作成しました。是非参考にしてみてください。
今以上に自己愛を育み、幸せを感じたい方へ
「私はダメだ」から「私は大丈夫!」と自分を信じ、イキイキと毎日を過ごしたいと思っているなら、『28日間で自己愛を育むメールセミナー』を受け取ってみませんか?
このメールセミナーでは、「うわぁ。」と感じるマイナスな出来事と遭遇した時、自分を責めず、相手を責めず、『私は大丈夫!』と自分を信じ、最善の行動ができることを目指しています。こちらもご覧になってくださいね。
自己肯定感が上がる魔法の言葉のご紹介
あなたの心にそっと寄り添う「自己肯定感が上がる言葉」を集めました。こちらもご覧になってくださいね。
あなたが「あなたらしく」笑顔でイキイキと過ごせるための魔法の言葉をInstagramで配信中です。