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固定概念

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固定概念を覆す方法とは

最終更新日 2023年6月26日

“ビジネスの現場で「固定概念・先入観・思い込み」が組織の前進を阻害する”と言う現象に直面している人は多いです。今回は固定概念にとらわれないと言うテーマで固定概念を組織に活かす方法についてお伝えします。

『固定概念』と『固定観念』多くの人は固定概念と言う言葉を使います。しかしながら正確には固定概念と言う言葉は存在せず、正確には固定観念と言う言葉が正しいのです。
固定観念と類似する言葉の中で思い込み、先入観がありますが、今や類似する全てを固定概念と解釈し使う人が多く、固定観念、価値観、先入観、信じ込み、囚われ、信じ込みを総称して「固定概念」としているように見受けられます。

今回は、固定概念の枠組みを広くとらえ、人の思い込みや価値観に寄ってお伝えします。

固定概念はどうして作られるのか

固定概念を覆す方法

『考え方が固定化する』
これは人が生まれながら持っていたわけではありません。固定概念は人が成長する過程の中で、積み重ねた経験や親御さんから同じ事を言われ続けた結果、いつの間にかA=B、「なになにすべき」と深く信じ込んだ考え方と物の見方です。これは既に無意識の領域にあるために人は気付かずにその固定概念、つまり思い込みや価値観をフィルターにして気分や行動を選択するようになります。

例えば「人から迷惑をかけては駄目よ」と繰り返し、繰り返し言われ続けた人はいつのまにか「人に迷惑をかけてはいけない」と思うようになり固定化します。
結果、仕事場でも「これを頼んだら迷惑をかけてしまうに違いないから自分でやろう」と仕事を抱え込みます。

団体行動を取る事でとても良いことのあった人は「団体行動を乱してはいけない」という固定観念・固定概念ができて、団体行動を見出す人を見るとイライラします。
全て積み重ねと強烈なインパクトによる無意識な反応、考え方の癖、自動思考なのです。

固定概念に囚われるデメリット

固定概念を覆す方法

固定観念は自動思考なわけで、本人は気づかずに自分の行動や気分を選択していることになるため、その意思決定が間違っていると言うデメリットが出ます。
例えば『人に迷惑をかけてはいけないと思うから仕事を抱えてストレスをため込んでしまう。』『集団行動を守らない人を見てきてイライラしその人との人間関係を悪化させる。』などです。

では、どうやって固定概念にとらわれず、ストレスをため込まず、周りの人と良い人間関係を構築しビジネスに活かしていったら良いのでしょう。

固定概念に囚われないようにするには

固定概念を覆す方法

自身の固定概念固定観念を知る

皆さんが固定概念に囚われず、物を見るためには自分自身の固定概念を知ることが重要です。では、どうやって自分自身の固定概念を知るのか。それは幼少期から大切にしてきた自分の正しさ(A=Bやなになにすべき」を気づいた時に書き出す事です。

また、人に「私の口癖って何かなぁ」と聞いてみる事です。
そうすると、「何時も良い子でいるべき」とか「大丈夫でもないのに大丈夫」と言ってるよと教えてくれます。

固定概念は消すのではなく自己一致する

そもそも、その固定概念は無意識領域ですので、消す事はとても困難です。
自分の固定概念が知れたら自分自身が行動を選択したり、感情を感じる時、もしくは感じていなくても今、自分の固定概念に沿って行動選択していると気づけるようになります。

気づくことが重要です。
なぜならお伝えした通りこれは無意識領域ですから気づかないとそのまま固定概念に囚われたままでいるわけです。自分自身の固定概念に囚われていると気づけたらこれはいけないと傾いたヤジロベイを元に戻せます。つまり、行動を修正できるということです。ご自身の沢山の固定概念に気づく、そして、今固定概念に囚われて行動選択しているご自身に気づけたら元に戻るということです。

最善を考え対話する

固定概念に囚われるとビジネスの現場では、どうしても自分の考え方を変えられず固執してしまって周りとの合意形成がしずらいです。発想がいつの間にか行き詰まってしまって新しいアイディアが出ないと言うことが起きます。

自己一致できてない人は自分の意見を押し付けていることに気づかず、みんなで合意形成したはずなのに周りが動いてくれないと言う現実に直面することになります。
では、頭では固定概念にとらわれない、自分の価値観は横に置く等とわかってないのに実行できない。どうしたら固定概念にとらわれず全員が納得感を持った合意形成に至るのでしょう。それは皆さんが普段実行しているこの議題の目的そしてゴールは何処なのかをを共有することにあります。個人がわかっていてもだめです。チームがテーマの目的とゴールを共有する事が重要です。

共有できていれば目的ゴールに向かって何が最善なのかと言う視点で対話ができますのでその時点で自分の正しさや価値観を横に置くことができます。

1人で考えているとこの自分自己一致ができなかったり、そこから発想を広げられなかったりと行き詰まってしまうことがありますので人の力を借りることをお勧めします。

固定概念に囚われないで、ビジネスの創造性に活かすには

固定概念を覆す方法

最後に固定概念に囚われないメリットをお伝えします。
固定概念は、その人独自の価値観ともいえます。人の価値観はそれぞれです。人の価値観はものの見方や考え方が違うと言う事ですので、それこそ、人のものの見方考え方の基準や前提を変えることに使う事です。

例えば顧客満足を目的に話し合っていて、『効果的にスピード感を持ってサービスを展開するには?』と話し合っている時に、いきなりスピード感ではクオリティが落ちるクオリティーを重視すべきと言う違う価値観を導入し前提を変えてみると元の話し合いとは違う発想が出てきます。目的は顧客の満足ですからそのためのアイディア出してあればどちらでも良いわけです。

これからは、固定観念に囚われないようご自身の固定概念を知り、消そうとせず、自己一致する事でセルフコントロール力を高め、ものの見方や考え方を広げる事に使いチーム力を高めて下さい。

最後に

多様化する価値観を持つ部下と関わる際に障害となる考えを解説し、部下のやる気を引き出すために必要な具体的な方法をお伝えします。
部下にもっとやる気を出してほしいと願う中間管理職の方達へ、是非こちらの記事を参考にしてみてください。

 

この記事を書いた人

長浜勝志

1964年神奈川県生まれ。 キヤノンマーケティング株式会社にて、営業、販売促進、販売企画を経験。 2000年からは「生命保険業界を変える!」という企業ビジョンに共感し、ソニー生命保険株式会社に転職。以来、連続挙績は500週、全世界の生命保険セールスの5%しか達成できないと言われるタイトル「MDRT(Million Dollar Round Table)」は20年連続。 2015年株式会社Unleash(アンリーシュ=解き放つ)を起業してからは、自己最高を5年連続更新している。

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